らあめん厨房どる屋
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良いお年を。
静かな年の暮れをいかがお過ごしでしょうか。
思い起こせば昨年の年末、
クリスマスイブの日に
TBS「せっかくグルメ」のアポなし取材を受け、
年が開けて今年の2月に放送。
放送後から電話は鳴り続き、
翌日からは多くのお客様にご来店いただき、
平日のお昼にご来店下さる、
いつものお客様がしばらく入れないほど。
このまま常連のお客様が離れてしまったらどうしようと、
心配になるほどでした。
本当にありがたいことでした。
そんな「せっかくグルメ」さん、
私にはもう一つ嬉しいことがありました。
実は私たち、その時間にはテレビが見られないので
申し訳ないのですが番組を存じ上げませんでした。
でも、スタッフの方が名刺を下さった際、
その制作会社のお名前を見て、
思わず「あのハウフルスさんですか?」と聞いてしまいました。
私たちがまだ宇都宮に来る前のこと、
今から25年以上前、
あの頃、流行っていたテレビに
「料理の鉄人」と「チューボーですよ」がありましたが、
私の大好きだったTBSの「チューボーですよ」を制作していたのが、
ハウフルスさんでした。
番組の終わりに流れる制作会社さんの名前と
会社のマークが温泉のマークに似ていたので
とても記憶に残っていました。
あの頃も色んなテレビの取材は受けてはいたのですが、
将来は味で認めてもらえるような取材を受けるのが、
私たちの夢でもありました。
その後、宇都宮に店を出す際、
「らあめん厨房どる屋」という店名を私が付けました。
実はこの「厨房」というのは
「チューボーですよ」の「厨房」からいただいたんです。
「せっかくグルメ」は知らないのに「ハウフルス」は知ってるって、
変なお店だなあとスタッフの方、思われたかもしれませんが、
あの頃に比べると少しは成長出来たかなあと感じた出来事でした。
本当にありがとうございました。
当店を紹介して下さったご近所の高速ランナーさんにも
心より御礼申し上げます。
「せっかくグルメ」さんのおかげで
2月、3月と忙しい日々が続きましたが、
4月に入って、新型コロナウィルスの影響で
ずいぶんと静かな日々が続いて
緊急事態宣言が出た直後はさらに静かになって
開店以来初めて、お昼にお客様が4人という衝撃的な数字を
出してしまいました。
体は疲れないけれど、気持ちが疲れてしまって、
眠れない日が続いたりもしました。
そして静かなゴールデンウィーク。
あの頃、ヤクルトさんの販売員の方や、
宅配便のお兄さんが
「オリオン通りがゴーストタウンのようになってます」と、
全く同じ事を言っておられたのが特に印象に残っています。
今もまた、感染者が増えており、
収束にはまだ時間がかかりそうですが、
先日、テレビを見ていたら、
マクドナルドのcmで、
パパが娘さんに「今年は何も出来なかったな」と言ったら、
娘さんが「絵本いっぱい読んだじゃない。
ママともいっぱいおしゃべり出来たし、楽しかったよ」
これを見た時、
忘れかけていた結婚した時の私の誓いを思い出しました。
「日々の生活の中に小さな幸せを見つけていきたい」
小さな幸せを見つけられるかどうかは、
自分の考え方次第だと思いますが、
ただ、探すまでもなく、
お客様が少ない日も時にはありますが、
それでも毎日お客様がご来店下さるということが、
私たちには何よりの幸せです。
今日の大晦日、
お客様がどのくらいご来店下さるかが想像出来なくて、
ちょっと心配をしておりましたが、
多くのお客様にご来店いただき、
本当にありがたく、充実した仕事納めになりました。
ありがとうございます。
来年は開店25周年を迎えます。
そして娘は店を継ぐための第一歩を踏み出します。
今のお店をそのままそっくり継がせるつもりはありません。
店名だって変えたらいいと思います。
ラーメンに限らなくてもいいと思います。
私たちがたくさん失敗してきたように、
娘にも未来は自分の力と自分のお金で
切り拓いてもらいたいと思っています。
そして私たちの想いを継ぐ様子を
私は陰でそっと支えます。
松田聖子さんの「制服」じゃありませんけど、
「4月からは都会に行ってしまうあなたに〜🎵」という感じで
ちょっと淋しくなりますけど、
まずはしっかり料理の勉強をしてきてもらいたいと思います。
このコロナ禍の中、
今年もたくさんのお客様にご来店いただき、
本当にありがとうございました。
コロナの一日も早い終息と、
来年が皆様にとって幸せな一年になりますことを
心よりお祈り申し上げます。
新年は2日より営業いたします。
では、良いお年を。